4月20日(月)、外国人記者クラブにて岡田克也民主党代表の記者会見が開催されました。岡田代表はどんなことを考えているのか、何を語るのかと思い参加しました。以下、概要です。

 AIIB(アジアインフラ投資銀行)についてG7が一致した行動をとることができなかったことに驚いた。日米外交はこの件について間違えたと思う。ただ欧州も経済を優先したわけで誉められたものではない。問題は中国の国力が上がってきたが、中国は民主主義国家ではないということだ。そして日米両国は中国の台頭を認めたくない。AIIBについて日米両国は今からでも発言力があると見込めるなら6月までに参加すべきだと思う。ただしそれはG7が共同歩調を取れることが前提である。

 安全保障政策については戦後政策の大転換である。海外で武力行使をしない国がする国になるということだ。集団的自衛権の限定的行使というが政府はペルシャ湾の機雷除去を想定しているようである。後方支援が\こΔ諒刃造防要なのか日本の平和に必要なのか、という議論で共通していることは戦場に近いところに自衛隊の活動が拡がって行くということだ。憲法9条が変わるということは国民の理解が絶対的に必要で急いではいけない、しっかりとした議論をしなければならない。積極的平和主義とは海外で武力行使をするということだ。それに対して従来の個別的自衛権とは日本が攻撃を受けた場合のみ反撃するということである。

 政府の報道に対する関与について選挙報道に中立を求める文章を発したこと、NHKの人選に介入することには問題がある。テレビ朝日のコメンテーターの発言についてもコメンテーターというのはテレビ局から独立した立場なのでテレビ局に抗議するのはおかしい。

Q.日本の世論調査を見ていると安倍政権が進める個別政策、例えば原発にしても安全保障についても反対多数なのに政権支持率は50%ある。これは野党が対立軸を示せていないからではないか。野党第一党としてどのような対立軸を立てるのか。
A.次の選挙に向けて悩ましいのは選挙受けするスローガン的なものがいいのか、真面目に政策を語るべきかいうことだ。例えば郵政解散の時は「郵政民営化をすればすべてバラ色になる。外交もよくなる。」と総理が訴え、なぜ国民がそんなことを信じたのかと思うが圧勝した。次の選挙では「政権交代すればすべてよくなる。」と国民が大きな期待をして民主党が勝った。こんな風に1回1回、雰囲気に振り回される選挙は問題だと思うが、ではより具体的に訴えるべきか、わかりやすくスローガンを強調すべきか、今、党内で議論している。

 比較的短い会見でした。正直言って物足りないと思いました。記者の質問が要点を突いていて私も聞きたかったことでしたが、民主党としての軸が見えなかったことは残念です。集団的自衛権の行使について民主党の立ち位置がはっきりしない、しっかり議論して国民の理解を得なければいけないというのは要するにプロセスの問題であって、時間をかけて結局自民党と同じところに行きつくのでは対立軸にはなりません。何ともインパクトのない印象に残らない会見でした。

 さて民主党はこの会見の後、4月28日(火)に「専守防衛の観点から安倍政権が進める集団的自衛権の行使は容認しない。」と正式決定します。ようやく決まったと安堵するとともにこの決定後に記者会見をすればよかったのにと思いました。私は民主党ではありませんが野党第一党としてしっかりしてほしい、自民党に物申すのが共産党だけでは困ると思って見ています。なお今回私は写真を撮りませんでした。網膜剥離手術の影響なのでしょう、岡田代表は光にものすごく敏感で眩しいようなのです。取材陣の照明に対して色々注文を出していて写真撮影を控えてしまいました。