8月21日(木)
2014年8月21日(木)本館の大きな看板
 上野の東京国立博物館で開催されている台北國立故宮博物院展覧会に行ってきました。展示物を観たいというよりも、ようやく実現したのだから東京で観ようというのが正直な気持ちです。実際ここまで長い道のりだったのです。

 私は日華議員懇談会という議員連盟に所属し、海外美術品等公開促進法の制定に関わりました。これは海外から美術品を貸借した場合、必ず貸主に返さなければならないという趣旨の法律で、多くの先進国で整備されているのに日本にはありませんでした。この法律を通さないと故宮博物院の展示品が日本で中国に差し押さえられてしまう可能性があったので、法的整備をしてこの展覧会を実現することは議員連盟としても悲願でした。なかなかデリケートな問題で中国にも気を遣いますから、そう簡単ではなかったのです。ちょうどもう1本、展示目的で海外から貸し出された文化財の破損について保障するという全会一致で通りそうな内容の法律があり、これと抱き合わせで同時に成立させるという方法で何とか突破しました。文化財関連で1本の法律にまとめる方が確実かと思いましたが、どの委員会に付託するか、審議時間は確保できるかという問題もあります。結局2本の法律になり、こちらだけ置いていかれないように成立まで落ち着かなかったことを思い出します。民主党の城島光力政調会長と頭を抱えながら何とか国会日程に滑り込ませて、2011年にようやく成立した時はホッとしました。そこから3年を経ての開催なのです。東京では9月15日(月)まで展示され、その後10月7日(火)から11月30日(日)まで九州国立博物館で開催される予定です。

2014年8月21日(木)森鷗外の看板後ろには平成館と故宮展の黄色い看板
 東京国立博物館では平成館という本館より奥の建物が会場なのですが、到着直前にいきなり森鷗外(津和野出身)の写真が現れ、びっくりしました。どうやら森鷗外は帝室博物院の総長を務めていたそうで、総長の執務室があった辺りに看板が立っているようです。この看板の後ろに故宮博物院展の大きな看板が見えているのが何だか不思議で思わず写真に撮ってしまいました。森鷗外先生は本当に多岐に渡ってご活躍されたのですね…。

 さて私は今秋、再び島根県日華親善協会として台湾に行く予定なので、その時に再び故宮博物院(国際交流の活動報告参照)に行ってみたいと思います。今から楽しみです。