新しい人権

☆議事録☆
亀井亜紀子委員
 みどりの風の亀井亜紀子でございます。

 先週も新しい人権についてお2人の参考人をお招きしてご意見をお伺い致しました。そのお2人の参考人も、新しい人権を憲法改正をするのであれば入れる、議論になるだろうけれども、必ずしも憲法改正をしなければ守れないというものでもないというようなご意見をいただきました。

 そこで確認なのですが、今日お2人のご意見を伺っていても、憲法改正するのであれば新しい人権を入れていただきたいけれども、改正をしなければ守れないというものでもないし、また憲法に書き込んだからといって、文言を書き込んだからといってそれで守れるというものでもないというように私は理解を致しましたけれども、そういうお考えでしょうか。これはお2人に対する質問です。

 それに加えて小山参考人にお伺いしたいことが1点ございます。

 先程プライバシーに関して、裁判所の判例で、日本はドイツのようにプライバシーがきちんと保障されていないから、例えば監視カメラであったり指紋情報などを運用を広げることに関して憲法違反ではないのだというような判決が出ているから、守り切れていないではないかというご意見がございました。

 私は一方で、個人情報保護法というのは、これ基本法ですけれども、強すぎる部分があると思っていまして、非常に民間が神経質になりすぎている。例えば学校の連絡網が作れないですとか、色々おかしなところに弊害が出ているので、今でさえそうなのに、憲法に書き込んだときにもっと過剰になるのではないかという心配をしているんです。

 ですから今の個人情報保護法は、本来憲法が定めている国と国民の間の権利についてのところはあやふやになっていて、民民の本来民法で定めるところの部分が過剰反応を起こしているということだと思うんですけれども、その指紋情報、監視カメラの情報について、その国家の運用が行きすぎであるということを、その個人情報の下に個別法として作るというようなことで防ぐ、そういうやり方はないのでしょうか、お伺い致します。

小坂憲次憲法審査会会長
 それでは小林参考人から最初にお願い致します。

小林節参考人
 先程前川先生からご指摘いただいて私訂正しましたように、新しい人権はやはりそれが我々国民にとって人格的生存に不可欠なものでありますから、確立されたものから順次憲法に入れておかないと、最後に司法的救済の時にテクニカルにつまずいてしまう。だから確立したものは入れなさい、改正して入れなさいという立場でございます。

小坂憲次憲法審査会会長
 よろしいですか。

 それでは小山参考人、お願い致します。

小山剛参考人
 まず新しい人権、確立したものというのはたぶん恐らく最高裁判所も認めている場合が多いでしょうから、要するに人格的利益の一部として、上告との関係ではそんなに障害は生じないのかなというふうに感じております。憲法を改正するんだったらこれも書けばいいというのが私の基本的な考え方というのはその通りです。

 ただ例えば自己情報コントロール権に関わる、2番目のご質問とも関わりますけれども、そこの部分については、やはり法律あるいは裁判所の判例ともに、少し何といいますか、意識の足らないといいますか、そういったところがあるんではないかと感じております。でもだからといって憲法で書いて、いきなり何とかしようと思った場合には、かなり細かい条文を憲法に書くことになると思います。

 それは立法府に対して、必ず法律でやれとか、法律で例えば目的をはっきり書けとか、あるいは監視機関を設けろとか、そういった実際にヨーロッパ基本権憲章はそういうふうになっていますけど、いろんな細かい指示を立法府に対して与えることになると思うんですね。それは立法府というものを結局はその能力とかなんとかを低く見積もっているにほかならないわけでございまして、そのようなあまりにも細かい具体的な憲法による指示というのは、これは立法府としては怒るべきじゃないかというふうに私は思います。

 それでこの個人情報保護法、もう既に行きすぎであるというものなんですけれども、それも何というんですか、過剰反応という部分なんで、その過剰反応を抑える為には運用の指針をしっかりしていくと、あるいは必要があれば改正を加えるという形でやっていくべきものだと思うんですね。

 しかも先生ご指摘のように、これは民民関係で特にそういった問題ですので、それと何ですかね、やっぱり国がどういう形で情報を入手し、あるいはこれを転用し、あるいは結合し、あるいは利用していいかというのは、また違った問題ではないかというふうに思います。

亀井亜紀子委員
 それで、ですから国が現在その運用が行きすぎているのではないかという部分については、これは憲法に入れないと防げないようなものでしょうかという質問なんですが。

小山剛参考人
 それは別に憲法に入れようが入れまいが、それは国会の作った法律なんですから、国会が国会の責任で手直しすればいいと思います。

亀井亜紀子委員
 ありがとうございました。